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不死の薬



時間が止まればいいのに。


これ以上、歳を重ねないでほしい。


元気なまま、好きな時に好きなところへ

自分の足で動き回れるままいてほしい。


4人いたおじじとおばばが死んで

次に身内を失うとしたら両親の番だ。


親に会うたび謎の罪悪感が出てくる。

たぶんそれは、学生終了の瞬間から実家を離れて

すぐに会えない距離にいるからだと思う。


自分の人生、自分の好きに生きていいはずなのに

申し訳ない気持ちが湧いてくる。消えない。


だけど、気持ちが湧くだけで、

何か行動を起こすわけではない。

特別優しくできるわけでもない。


そういう気持ちを持つことで

自分で自分にいい子ぶりたいんだろうか。


永遠の若さと不死の薬がほしい気持ちがときどき分かる。

手に入ったら親に処方してあげたい。


ずっとこのまま、離れていても元気でいてくれるように。



自分都合すぎるな・・・。

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