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フィルムのはじまり



フィルムカメラをゲットした。


ほしいなぁとなんとなく、ぼんやり思っていたところ、

夫の父が50年前に買ったOlympusのカメラを

大切に置いていて、外も中もキレイにした状態で

「使ってみて」と渡してくれたのだ。


フィルムで撮るのは

写ルンですやチェキ以外では初めてかも。


フィルムをレバーで巻く。

ファインダーをのぞくと、左手に露出計がついていて

+と-、針が指すところで明るさを加減する。


ファインダーの先で見える

小さな丸の中が鮮明になるまでピントを合わせたら

カチン。シャッターを切る。


いつも使っている一眼に比べたら手間はかかるけど、新鮮だ。



同じものを何枚も撮れないし、どう写ったかすぐに確認できないから、

いい瞬間が訪れるまで待つって行為も

本物のカメラマンになったような気分にさせる。


「古いから撮れてるか分からんけん」と父に言われていたので

お試しとして約1カ月、27枚をちょっとずつ撮っていた。

現像にだして形になる時間が待ち遠しかった。


やはりピンボケや露出が合わないものもあったけど、

カメラ自体は生きている。

私の修行が必要なだけでさ。


なんかいつもの景色やいいなと思ったものに

シャッターを切ったけど、


写真になることで全部がいとおしい瞬間になった。






記事のための写真を撮ってきた身としては、

説明的で分かりやすい写真を撮ることが多かった。

見出しや本文やキャプションと共にある写真なので、

単体だと成立しないなとは思っていた。

たとえば、作品としての写真のように。


だから、フィルムでは、

自分が美しいと思うもの、残したいと願う瞬間を

撮りためていくのもよいな。


練習が必要ですが。


撮りたい写真が何なのかとか

何を見てキレイだと思うとか

どんなことに心が動かされるとか

このカメラを持つと考えるようになったよ。


それって自分と向き合うってことでもあるんじゃないかな。






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